あなたは旅は遠くに出かけるもの!と思っていませんか?家から近くても、いつもと違う場所で過ごして泊まればそれは立派な旅のひとつ。
仕事が終わって自宅に帰らず、ゲストハウスにチェックイン。近くでスタッフおすすめの食事処で夕食を食べたりクイッと乾杯したり。そんな新しい気軽な近場の旅を楽しんでみませんか?
ネイバーフッドステイ〜近所に泊まろう〜では気軽に泊まれる都会のまちにあるゲストハウスを厳選してご紹介。第1弾連載は大阪中心の関西エリア。近くの人は新たな楽しみ方として、遠方在住の方はよき宿選びの選択肢としてお楽しみください。
宿泊者は銭湯無料!下町長屋を改装したゲストハウス
大阪市淀川区、阪急淡路駅西口から徒歩3分。駅前商店街からちょっと逸れたところにあるのがゲストハウス木雲(もくもく)です。
こちらの最大の特徴は、「銭湯つきゲストハウス」というところ。とはいっても銭湯の中に宿があるわけではありません。宿の数軒隣にオーナーのご両親が経営する昭和3年創業の「昭和湯」という銭湯があり、宿泊者は無料で利用できるという仕組みなんです。
オーナーの森川真嗣さんにお話を聞きました!
「ゲストハウス木雲」のオーナー森川さんにお話をお伺いしました。
開業は2016年4月。宿となる長屋に住まわれていたおばあさんが退去することになり、建物をどうにか活用してほしい」とお風呂の番台を通じて相談があったのがきっかけ!だったそう。
当初は一棟貸しの宿泊施設を考えていましたが、改装をスタートしてみると、内部の構造もかなり傷んでいることが判明し、最終的に外国人や若い人も気軽に訪れることができるドミトリーもあるゲストハウスにすることになりました。
なるべく古い風情を残し、快適さは追求
隣のラウンジスペースは曜日限定のカフェにも
もともと前職は建築系の会社に勤務していた森川さん。できる限りDIYで、ご近所の仲間や友人たちも一緒になってリノベーション。天井裏を見せ、壁もなるべく古い風情を残しつつも、トイレやシャワーなど水回りを中心に新たに整備、快適さも追求しました。
男女混合ドミトリーはちょっと穴ぐら感覚、急な階段を上った2階には女性用ドミトリーと和室の個室がありました。いただきものも多いというレトロなカメラや古い調度品がよき雰囲気です。
また長屋の隣にあたる部分にラウンジスペースがあり、曜日限定ですがカフェ営業もおこなっています。カフェにはよく来るという近隣の常連さんと、最近スタートさせた森川さんご自宅の階上改装プロジェクトに関わっている大学の学生さん、北欧から来た旅行者が違和感なく馴染んでくつろいでいたのがとても印象的でした。
下町暮らしを楽しむ気持ちで泊まってほしい
ゲストハウスをオープンさせて驚いたことが利用方法。森川さんによると、開業当初は8割が外国人だったゲストですが、現在は3〜4割となり、日本人の利用が増えたそう。聞くと、自転車で来られる近隣の保育園のママ繋がり同窓会でみんなで泊まるというような想像もしていなかった使われ方をしていると話していました。
銭湯でのはだかのつきあいー干渉し過ぎず人がいるあたたかさがあるのと、ゲストハウスでのコミュニケーションは少し似ているところもあるかもしれません。どちらも適度に見守られているような安心感がありますね。
淡路は、大阪の下町風情がほんのり残るまち。大阪のふつうのまちの日々の暮らしを、お風呂屋さん(大阪では銭湯のことをこう呼ぶことが多い)を体験したことがない若い人も借り暮らし気分で楽しめるのがここの特徴。神戸や京都にも各35分程度と、京阪神全てにアクセスのよいこの宿で、長期滞在してみるのもおもしろいかもしれません。
Check Point 現地に行ったらここをチェック!
併設の昭和3年創業の「昭和湯」ですが、設備はピカピカ!お肌がすべすべになる軟水の風呂なのも自慢。ラドン発生装置もありました!銭湯ファンな方は、関東と浴槽の配置や洗面器の大きさなど違いも多いので要注目です!
木・金営業の「とある珈琲」は、全国のゲストハウスを巡る営業をされている方が運営。ゲストハウス談義に花を咲かせるのも楽しい。タイミングがあえば是非!
〒533-0032 大阪市東淀川区淡路4丁目33−3
TEL :06-6476-9192
料金:男女別ドミトリー3,500円〜 個室1名¥5,000~
大阪のFM局 FM802 BEAT EXPO とコラボ中!
木曜週末Doiする?〜滞在近所
FM802 BEAT EXPO木曜日のコーナー「週末Doiする?〜滞在近所」とコラボしています。
DJ土井コマキさんが「ここはオススメ!」と発掘してきたすてきな場所を紹介するコーナーで月に1回「滞在近所」コーナーとしてゲストハウスプレスと連動してご紹介しています。
コマキさんはいつものようにチェックインカウンターの横にある飾り窓や細かい造作に注目。壁の模様やレトロなカメラもキラリと目が光っておりました!さらに土曜日に行われているという朝風呂には「行きたーい」の声。金曜夜に泊まって、朝から昭和湯でひとっ風呂!どう考えても最高です。
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