Webサイトオープンから5年、大きく変わったゲストハウス事情
2013年秋よりスタートした「ゲストハウスプレス」。このWebサイトとともに、1冊1宿のフリーペーパーの発行、FacebookやInstagramなどのSNSでの発信を続けています。スタートして5年、その間、海外からやってくる外国人観光客は、コラムを書いた2013年にようやく1,000万人を超えた後、どんどんと伸び続け、2017年度は2,869万人に、またそれに合わせるかのように、開業するゲストハウス・ホステルの数も飛躍的に増えました。
改めて「ゲストハウスプレスの役割」を考えてみる
日本のゲストハウスをさまざまな角度から考察するこのコラムも、ずいぶん長い期間おやすみをしていましたが、2018年からはWeb事業も強化、記事内容もさらに充実させていくことになりました。
改めて「ゲストハウスプレス」の役割とは何か?を考えてみると、スタート当初の「ゲストハウスという楽しくて素敵な宿を世の中の人にもっと知ってもらいたい」という目的の一端をすこしだけ担えたような気がしています。
ゲストハウスの総数が増え、泊まる人が増えたおかげで、まだまだ一般的な認知度が高いとまでは言えませんが、こと若い世代に限っていえば、「ゲストハウスといえば、ちょっと安くオシャレに泊まれる宿のことを指す」という認識になりつつあるようです。
ゲストハウスプレスは、日本のゲストハウスーホスピタリティに溢れ、利便性もあり、安価で地域に根ざした活動を行う個性的な宿ーを紹介するメディアです。
特に、単に施設の設備や場所の説明紹介をするだけでなく、宿の成り立ちや、そこで生活するオーナーやスタッフの暮らし、生き方にまで踏み込んだ取材をし、お伝えするよう心がけています。昔はゲストハウス=(イコール)安宿、安全性や清潔感は二の次、というイメージもありましたが、今はそうした宿は限定的。むしろ、場所や時間をシェアする文化や、若者の地方移住の動きと絡んだ、「地域のカルチャーをつくる」宿として、ゲストハウスが注目されるようにもなってきました。
編集長の主観と客観的な分析を交え、連載再スタート
わたしは5年間、日本のゲストハウスに着目し、あちこち視察を兼ねて自費で泊まり、取材を重ねてきました。最近はアジアを中心に海外のゲストハウス・ホステル事情も観察がてら訪ね歩いています。
そこで、再開するこのコラム「ニッポンゲストハウス考」では、認知度を上げたゲストハウスのおもしろさ・楽しさの紹介に加え、旅を重ね、取材をしてきたなかで体感したことや気付きを主観的に、また、統計などの数字を交えた客観的な分析もときに交えながら、今現在の「ゲストハウス」の立ち位置や楽しみ方やこれからの発展や展望について、お伝えしていきたいと思っています。
今のところ、月に2回の連載を予定しています。できればもう少し頻度も上げたい。また、別途連載中の、OWNER INTERVIEWもフリーペーパーの発行とあわせ、更新を進めていきます。今後の記事発信、どうぞお楽しみに!(がんばりますっ!)