ゲストハウスプレスー日本の旅の、あたらしいかたち。

 

Neighborhood Stay〜近所に泊まろう ・大阪編 #3 ホステル淡海

なたは旅は遠くに出かけるもの!と思っていませんか?家から近くても、いつもと違う場所で過ごして泊まればそれは立派な旅のひとつ。

仕事が終わって自宅に帰らず、ゲストハウスにチェックイン。近くでスタッフおすすめの食事処で夕食を食べたりクイッと乾杯したり。そんな新しい気軽な近場の旅を楽しんでみませんか?

ネイバーフッドステイ〜近所に泊まろう〜では気軽に泊まれる都会のまちにあるゲストハウスを厳選してご紹介。第1弾連載は大阪中心の関西エリア。近くの人は新たな楽しみ方として、遠方在住の方はよき宿選びの選択肢としてお楽しみください。

 貸切露天風呂のある大阪キタのホステル

ゲストハウスに泊まっていて時々思うのは、「湯船に浸かりたい…」という欲求。近くに銭湯がある場合はそこを利用することもありますが、行き帰りの煩雑さを考えると、宿のなかにシャワーじゃない大きなお風呂があるといいなあ、などと思うことがあります。

大阪駅のすぐお隣、地下鉄南森町・JR大阪天満宮駅から徒歩4分、ホステル淡海(たんかい)は贅沢なその要望にまるっと応えてくれるゲストハウスです。

こちらの特徴のひとつは、屋上に小さなお庭付きの貸切露天風呂があること。しかも内風呂や脱衣場も完備した立派な施設がなんと1名だと50分1,000円で利用できること!(しかも2名様から追加1名様ごとに+300円なので人数が多いほどお得なんです。)
ホステルは7階建てのビルまるごと全てをリノベーション。改修にあたっては、あの有名テレビ番組「解決!ビフォーアフター」の匠もされていた西濱浩次先生に依頼。隅々まで細やかな工夫が施された上品な和と洋がミックスされた空間になっています。

DSC02882

ホステル淡海 女将の木村龍子さんにお話を聞きました!

ホステルの名前でもある「淡海(たんかい)」。この名前にあれ?聞き覚えあるかもと思った人はお笑い好きかもしれませんね。実は木村さんは芸能一家育ち。お父様は松竹新喜劇で藤山寛美さんのパートナーとして活躍した二代目博多淡海、またお兄様は一時三代目博多淡海も襲名されていた吉本新喜劇でもご活躍された木村進さん。龍子さんの立ち振舞いはとても上品で凛とされていますが、大阪生まれなわたしでも「古きよき浪花文化」を思い起こさせる情緒あふれる佇まいをされています。

宿の計画当初はカプセルホテルを考えていたそうですが、建物の仕様上実現が難しく、その後ホステルタイプで個室も備えたゲストハウスと旅館のよいところをミックスさせた今のかたちに。ご自身が接客業を続けてこられた中で培ったおもてなし力と設備のユニークさで「ここにこないと体験できない」空間を目指しました。

空間全体は和のテイストでまとめられていますが、外国人の方にも使いやすいようドミトリーはベッドタイプ。2mの窯で特注したという陶器の浴槽がある庭付きの露天風呂を設置し、共有リビングには小上がりをつくってより寛いで過ごしていただけるよう工夫。現在は団体のみの予約対応ですが、いずれ朝食の提供もできるよう設備も整えています。

DSC02894

階段タイプのドミトリーやロフト付き和室など
工夫を凝らしたバラエティ豊かなお部屋

個室も和室タイプやドミトリーのような二段ベッドタイプのファミリー仕様まで、いろんなお部屋があるのも特徴です。

最上階にある特別室はなんとロフトつき!箱階段を上ると隠れ家のような広い空間が現れました!しかも見おろすと外に誂えられたお庭まで見える!なかなか旅館やホテルでもこんなお部屋ないよね!と取材陣も大興奮。

ドミトリーのベッドも上段のハシゴが苦手という方も使えるよう、階段タイプ、プライバシーも守られる箱型ベッドになっています。

和室タイプの個室もお部屋によって少しずつインテリアが違ったり、女性プランのみならず、出張などお疲れの男性が自分で布団やシーツを敷かなくてよい男性プランもあり、(女性の方も事前にお願いすればプラン利用可能) 旅をするときに起こりがちな ちょっとした こんなのあったらいいな、が叶えられていて感動。

DSC02859

女将の細やかなこだわりと気くばりが詰まった空間

元々は味気ないオフィスビルだったはずの建物ですが、宿全体がとても落ち着いた雰囲気でまとまっているのは、徹底したクリンネスと女将木村さんの細やかな心配りが宿のデザインまで反映しているからでしょう。各階に設置された小さな冷蔵庫や複数台ある洗濯機、翻訳機も駆使しながら多国語で対応するきめ細やかさが、安心感のある雰囲気につながっているように感じました。

DSC02829

Hostel Tankai

Check Point 現地に行ったらここをチェック!

女将の木村さんの細かい美へのこだわりはいたるところに!ビルタイプの宿では、自分の泊まる階以外はなかなか降りる機会もありませんが、各階エレベーター扉のウォールアートやトイレ内まで、それぞれ違う趣向を凝らした内装になっています。自分のお部屋だけでなく館内あちこちじっくり見てまわるとより滞在を楽しめそうです。

〒530-0037  大阪市北区 松ケ枝町6-23
TEL :06-6882-5766

料金:男女別ドミトリー2,800円〜 個室 5600円(1名)〜

Webサイト:http://hostel-tankai.com/

DSC02873
DSC02865
DSC02832
DSC02847

大阪のFM局 FM802 BEAT EXPO とコラボ中!

木曜週末Doiする?〜滞在近所

FM802 BEAT EXPO木曜日のコーナー「週末Doiする?〜滞在近所」とコラボしています。

DJ土井コマキさんが「ここはオススメ!」と発掘してきたすてきな場所を紹介するコーナーで月に1回「滞在近所」コーナーとしてゲストハウスプレスと連動してご紹介しています。

FM802の社屋からも近いホステル淡海。土井コマキさんは、仕事の合間にチェックイン、夕方貸切露天風呂を利用したことがあるそう。「めっちゃ極楽でした〜」としみじみ語っていましたよ!

FM802 BEAT EXPO公式サイトはこちら

  Radikoでオンエアを聴く!

※Radikoのプレミアム会員になるとエリアフリーで一週間番組をいつでもリスニング可能になります。(9月26日まで配信中のオンエア分はこちらから)

DSC02845
DSC02896
Post Tags
Written by

西村祐子 / ゲストハウスプレス編集長  : 「好きなことをして生きる」を実践するべく活動するライフクリエイター。2017年より神奈川の海辺から大阪にUターン。現在はあたらしい旅と暮らしの発信基地Wanderers!の運営をはじめ、 旅にまつわるさまざまな事業プロデュースを行っている。http://moanablue.com/life