ゲストハウスプレスー日本の旅の、あたらしいかたち。

 

ゲストハウスプレス・イベント報告!金曜夜のトーク後はそのまま宿泊、朝さんぽ【2】

12/2東京都内で初イベント「Discover Travel Projectーまちを深堀りしてみると、いつものまちが旅になる」を開催

新しい旅のかたちを一緒に見つけよう。
いつものまちを、旅する目線で知って話して、一夜を過ごそう。

ゲストハウスプレス初の都内イベント開催レポート【1】はこちら!

2016年12月2日金曜日、東京神楽坂にあるゲストハウスUNPLAN Kagurazakaにて、ゲストハウスプレス主催のイベント「まちを深堀りしてみると、いつものまちが旅になる。#01 神楽坂Landscape編」を開催しました。金曜夜のトークイベント終了後、そのままゲストハウスに泊まり、朝を迎える第2部がスタート!お泊まりイベントの部は予想どおり女性ばかりの参加となりました。(男性ももちろん大歓迎なのですが!)

エントランスから見て右側がカフェレストランスペース、左側がレセプション。
エントランスから見て右側がカフェレストランスペース、左側がレセプション。

「UNPLAN Kagurazakaのカプセルベッドに泊まろう」

チェックインは1階ラウンジ横のレセプションにて。宿泊カードを記入し、入室キーについて、シャワーや深夜の玄関出入りについてなどの説明を聞きます。今回参加者の方は宿代込みのイベントでしたが通常はここで宿代もお支払い。ほとんどのゲストハウスが、チェックアウト時ではなく、チェックイン時に料金を支払う仕組みです。

その後各ベッドに荷物などを入れて就寝準備。UNPLANではシーツもすべてかかっていますが、ゲストハウスの多くがシーツはセルフサービスで、マットと布団の間に自分で敷いて寝ることが多いですね。

ドミトリーはカプセルタイプ。女性用ドミは部屋内にシャワーと洗面があって便利!
ドミトリーはカプセルタイプ。女性用ドミは部屋内にシャワーと洗面があって便利!

みんなでチェックイン!キッチンでお茶タイム&各自就寝。

夜のトークイベントが長くなったので、今夜はサクッと切り上げてみなさんシャワーを浴びたりしていただきました。とはいえせっかくだから少しだけお話を・・・というメンバーのみ、最上階にあるキッチンスペースにて自己紹介を兼ねてお話ししました。

キッチンスペース奥にあるくつろげるリビングエリア。私たち以外に海外からのゲストが明日の下調べ?でPCを見ていました。
キッチンスペース奥にあるくつろげるリビングエリア。私たち以外に海外からのゲストが明日の下調べ?でPCを見ていました。

明日は、朝8時半よりUNPLAN屋上にて、ストレッチ&マインドフルネス体験会。
リビングを後にしたのは深夜0時を過ぎていたので、みなさんそそくさと就寝準備。ドミトリーはとても静か。空調もバッチリ効いてマットレスも快適。カプセルタイプなので天井高はないものの、小さい個室のようにプライバシーもあって、初めてゲストハウスに泊まるという参加者の方も、「こうなっているんだ〜キレイ!想像していたのと全然違う〜!」と感激していました。

UNPLANの宿泊は朝食つき。パンもコーヒーも美味しい。

UNPLANの宿泊代金は、一般的なゲストハウスのドミトリー価格よりもちょっと高め。けれどベッドの質やサービスに加え、この朝食代が含まれていると思うと納得です。

食べ放題のパンも美味しいのですが、なんといっても特筆すべきはコーヒーがおいしいこと!バリスタが淹れているというコーヒーは、明らかに違う!とわかる美味しさです。(あまりにいい香りで先に飲んでしまい、写真を撮るのを忘れてしまったくらい)

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「屋上で体験する朝の瞑想マインドフルネスタイム」

朝食後は、UNPLANのビル屋上でのストレッチ&マインドフルネス体験。
マインドフルネスとは「無」になるための瞑想の一種。日本の禅宗から来た考えだそう。今回は細かいルールはともかく、まずはやってみよう!というイントロダクションです。

まずはいつもと違うベッドで寝たからだをほぐすために全身のストレッチ。筋肉ひとつひとつを意識して伸ばしていきます。

その後、瞑想の前に全員で呼吸法にトライ。ヨーガの呼吸法のひとつである「ソーハム呼吸法」を行い、そのまま静かに目を閉じ、瞑想に入っていきます。
瞑想でいきなり「無」になることなんて、誰もできません。目を閉じて心の内側に耳を澄ませると、自分の内側の声がわんわんと響いてきます。思考があちこちに飛び、片時も黙っていないこともしばしば。

そんなときに大事なのが「呼吸」です。自分の息、吸ったり吐いたりするそのリズムに意識を集中されることで、その他の雑念がすうっと消えていきます。

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約20分、呼吸に集中しながらマインドフルネスを体験。

あっという間だったという人もいれば、長かった!という人も。目を閉じていると風の音や、太陽の暖かさなど、視覚情報以外の情報に敏感になります。そのことが新鮮だったという感想の方もおられました。

少しの時間でしたが、なんとなく気分がリフレッシュ。お天気にも恵まれ、最高の屋上タイムとなりました。

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「旅人気分でトーキョーを歩く。神楽坂朝さんぽ」

続いて神楽坂朝さんぽ。旅人気分で歩いてみる神楽坂はどんな風にみえるでしょうか?

神楽坂といっても、基本UNPLANの周辺は少しメインの賑やかなエリアからは外れた場所。そんな一見「何もない」ようなまちをみんなで歩くと何が見えてくるでしょうか?

昨夜、編集長西村が話した「下調べはしても、当日はそれをアテにしない」という方針で、なんとなくの目的地は決めつつも、スマホも見ずにふらふらと歩きます。

坂が多いまちは猫が多いまち?散歩中何度か猫の姿が。
坂が多いまちは猫が多いまち?散歩中何度か猫の姿が。

わざと迷うのも楽しい。
地図を見ないでふらりと歩きます

昨夜、編集長西村が話した「下調べはしても、当日はそれをアテにしない」という方針で、なんとなくの目的地は決めつつも、スマホも見ずにふらふらと歩きます。

たまたま参加者のひとりが、「実は家が近所なんです」という地元の方。
地元の人しか知らないような細い抜け道なども教えてもらいました!自分のカンを頼りに歩くのも楽しいですが、まちをよく知っている人と歩くのが散歩では最強かもしれませんね。

オシャレなプラントショップ。まだ営業してませんでしたが行ってみたい!
オシャレなプラントショップ。まだ営業してませんでしたが行ってみたい!
テレビにも出たことがあるという個人所有のガチャピン像。同じポーズでパシャッと!
テレビにも出たことがあるという個人所有のガチャピン像。同じポーズでパシャッと!

裏道を歩くと不思議な公園がありました。

歩いていると、不思議な公園を発見!
なんと土地の高低差を利用して、ゾウの滑り台にしてしまったというアイデア。地元の人たちは、ここを使うと駅への近道になるそうで、よく利用されているそうです(通り道として)。

遊んでいた子供といっしょにわたしたちも童心に帰って滑り台を滑ったり写真を撮ったり。朝の太陽がキラキラしていて美しい情景でした。

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散歩にはおいしいものが欠かせない。
コーヒースタンド&老舗のパン屋に寄り道

30分ほど歩き続けたでしょうか、そろそろ少し足に来る頃なので、目的地のひとつ、朝はやくから営業している「mojo coffee」へとむかうことにします。

歩いている途中で老舗の有名パン屋「亀井堂」を発見!ここはクリームパンが有名だとか。確かに大量にありました!朝だったのでまだたくさんありましたが、夕方になると売り切れることもあるそう。クリームパンはトングでは取れないほどやわらかい生地。ヘラのようなもので掬ってトレーに入れます。数人はここで他のパンも含めて大量買いしてました。

買ってそのままもぐもぐする人も。
買ってそのままもぐもぐする人も。

目的のコーヒースタンド発見!坂の途中にあるエメラルドグリーンが印象的なお店です。サンドイッチなどもありましたが、時間的な制約もあり、コーヒーやカフェラテなどを注文。隣で注文を待っていた子連れのお客さんの子どもさんと遊んだり、ぼーっと外の景色を眺めたり。思い思いの時間を過ごしました。

こちらニュージーランドから来たロースターなのだとか
こちらニュージーランドから来たロースターなのだとか
ひとりひとりラテアートも違ってました!まさにアート!
ひとりひとりラテアートも違ってました!まさにアート!

デザイナーズ物件な神社?赤城神社にお参り

散歩の最後は、神楽坂駅のすぐ近くにある赤城神社へ。

赤城神社の「赤城」とは群馬県にある「赤城山」から来ているそうで、故郷が赤城山の麓だった豪族が建立したところから名付けられているそうです。たまたま群馬出身の方が参加されていて「こんなところで群馬に出会うとは!」とちょっとびっくりしたり。

この神社の特徴は、赤城神社再生プロジェクトという大事業で、古い社殿をつくりかえ、有名な建築家隈研吾さんが祭殿や隣接するマンションをデザインし、(ご自宅が近所なんだそう)境内にあかぎカフェというカフェもつくることで、社殿を復活させたこと。

祭殿がガラス張りで、階下からは宙に浮いているようにも見えて、ものすごいインパクト。ここはアニメやアートなど芸能の神様なのか、絵馬コーナーには映画やテレビ番組のヒット祈願などが数多く奉納されていました。

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狛犬もなんだか現代アート風のような。
狛犬もなんだか現代アート風のような。

東京なのに旅気分。
みんなで歩く散歩はまた視点が違っておもしろい。

神社から地下鉄神楽坂駅まで歩いて、そこで解散!約1時間とちょっとの旅でしたが、みなさん「神楽坂は知っているつもりだったけど、まったく歩いたことのないエリアばかりで楽しかった」「まさに旅の気分になりました!」などの感想をいただきました。

ゲストハウスは、今日本全国いろいろなところに増えていますが、たとえ遠くに行かなくても、例えば都内でも夜を過ごして朝を迎えてみると、違った風に見えてくることもきっとたくさんあるはず。

予定をなるべく空けて、あれやこれやと詰め込みすぎず、自分の直感を信じて歩く楽しさこそが、「まちのシロウトが一瞬で深堀りする」秘訣かもしれません。

ゲストハウスプレスでは、次回以降も金曜夜〜土曜の1泊つきのトークイベントを開催する予定です。どうぞお楽しみに!

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泊まり組のみなさま。ご参加ありがとうございました!
泊まり組のみなさま。ご参加ありがとうございました!
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西村祐子 / ゲストハウスプレス編集長  : 「好きなことをして生きる」を実践するべく活動するライフクリエイター。2017年より神奈川の海辺から大阪にUターン。現在はあたらしい旅と暮らしの発信基地Wanderers!の運営をはじめ、 旅にまつわるさまざまな事業プロデュースを行っている。http://moanablue.com/life